◎結納とは

○結納は両家にとって大切な儀式

最近では、結納を行わないカップルも多いですが、結納は二人が結婚する上で大切な日本の伝統的な儀式。二人だけでなく、これからの両家のお付き合いの事もあるからしっかり話し合って決めよう。

○「正式結納」と「略式結納」

結納には、両家が顔を合わす事なく仲人が両家を往復して、結納品や結納金を届ける正式なスタイルの「正式結納」と、仲人を立てても立てなくてもよく、どちらかの家や結婚式場・ホテル・料亭などで結納を交わし、結納品の数も減らしたカジュアルな「略式結納」があります。
名古屋でも近年では、「略式結納」を行うカップルが増えています。

○結納の時期

結婚式の半年前というのが一般的です。両家の受け入れや嫁ぐ為の準備期間も視野に入れておきましょう。
○結納の日柄
決まりがあるわけではないのですが、大安・友引・先勝といった日の午前中に行われます。ですが、土曜・日曜日など、仲人、両親、本人たちの都合のよい日に行うことが多いようです。先負・赤口・仏滅といった日にはまずしないのが一般常識です。

○当日の服装

準礼装(セミフォーマル)で問題ありませんが、両家の釣合いがとれるように前もって打合わせをしておきましょう。
◎男性…ブラックスーツ(ダークスーツ)に白のワイシャツ、フォーマル感のあるネクタイを合わせます。
◎女性…和装の場合、振り袖もしくは訪問着。洋装の場合は、ワンピースまたはスーツなどが良いでしょう。

○結納品

地域によって違いますが、名古屋では、
婿方→嫁方 :熨斗(のし)寿留女(するめ)友白髪(ともしらが) 子生婦(こんぶ)末栄広(すえひろ)小袖料(こそでりょう)家内喜多留料(やなぎだるりょう)
嫁方→婿方:熨斗(のし)勝男(かつお)友白髪(ともしらが)幸運夫(こんぶ)末栄広(すえひろ)御袴料(おはかまりょう) 諸白料(もろはくりょう)

○結納品に込められた意味

結納品として贈られる品には、健康、長寿、円満、子孫繁栄などの象徴としてふさわしいものが選ばれています。現代では帯や着物の代わりに結納金を贈るのも一般的。地域によって色々と違いがあるので、それぞれの地域にあった結納品を用意して。

○結納金について

もともとは、男性側が女性側に花嫁衣装を贈っていたのが結納金の始まり。時代とともに結納はお金を包むようになったといわれています。「嫁ぐための準備」として男性側から女性側に贈る結納金は、一般的には50万~100万円ぐらいが相場となっています。また、結納金とは別に婚約指輪などを用意しているケースも多いようです。双方でよく相談して無理のない金額にしましょう。

○結納返しについて

結納金を受け取った女性側が、結納金の一割程度を包むのが一般的。品物で半返ししたり、現金と品物(時計・靴・スーツ等)で半返ししたりと様々。結納金に比例して「結納返し」の金額も変わりますし、初めから結納返しの分を引いてある場合も。その際は、男性側から報告があるでしょう。

○結納品を飾る場所

床の間に飾るのがベターですが、床の間にはお花などが活けてある場合が多いので、床の間の前の畳の上に赤い毛氈を敷き、その上に置きましょう。また、おめでたい図柄の掛軸(鶴亀、高砂、寿老人など)を飾って男性側をお待ちします。いただいた結納品は結納から結婚式がすむまで飾ることが正式ですが、2~3日飾って一度片付けた後、結婚式の1週間程度前になったら再び飾る。ということでも○。

○結納の進行と席次列

近年では、本人たちと両家の両親だけで行う場合が多く仲人役は結納品を納める側の父親がします。席次列は、 自宅・料亭・ホテル・結婚式場など場所に関係なく、上座(床の間に近い方)に男性側、下座(入口に近い方)に女性側が座ります。
◎納める側「幾久しく(いくひさしく)お納めください」 ◎受ける側「幾久しくお受けいたします」

○結納でのタブー

・結納品や手土産を風呂敷で包む際、「ほどく」を連想させる為、「結ぶ」ことはしない
・言葉遣いでは、「切る」「割る」「去る」や、「たびたび」「かさねがさね」「くれぐれも」など2度繰り返す言葉は、縁起がよくないので言わないこと
・ふたつに割って使う割り箸ではなく、慶事用の丸い塗り箸を使う
・お茶は、昆布茶かさくら湯を出すように。「お茶を濁す」等の言葉に通じることから煎茶は用いない